Saturday 28 May 2016

水彩画のワークショップ@Briere, France ④

 

ソフィーの塩田を後にして、ランチは海岸に移動してピクニック。メニューはカニサラダとサンドイッチでした。デザートもあったと思うけど、なんだったか忘れた。前菜をこんなお洒落なお皿に盛ってくれるなんて、仕出し屋のオヤジ、気が利いている。

この海岸は内海で、潮干狩りが出来るらしくて、ハマグリによく似た貝をバスケットに入れて帰って来る地元の人と何人もすれ違いました。うあー、私も潮干狩りしたかったなあああー。

ところでこういう磯のある浜、やたらと探究心を掻き立てられます。磯に私を放つと戻って来ません。ランチもそこそこに、磯探検に出かけました。そしたらなんとこの海岸の岩たち、牡蠣でびっしり覆われていました。




足元の白いの、全部牡蠣。興奮してプッツン行きそうなくらい嬉しい。どういう種類の牡蠣か分からないけれど、がっちり岩にへばりついているので一個一個取って食べることは出来ない。なのでいったん浜に戻り、手ごろな石を拾って戻って来て、ふたの部分を石で割って中身を取り出して食べました。小ぶりだけどクリーミーで美味しかったよぉう。


磯が楽しすぎて、これは水彩画のワークショップだということをすっかり忘れてましたが、この後、海の風景を描くために海岸の崖の上に移動。ここでもやはり、手前のものを大きく描くか、全体の風景を描くかの選択肢を与えられました。私は後者を選択。

・・・でもなんか、午前中の塩田で集中力を使い果たしてしまって、ほとんど下描きだけで終わってしまった。

 





途中からパラパラと雨が降りだしたので、そこで切り上げてケリネットに戻ることに。帰り道に、ドルメンと呼ばれる古代の遺跡を見学し、茅葺き屋根の家の集まる村を通って帰ってきました。

不思議な石造物。いったいどのくらい前のものなんでしょう。
 
 


このあたり、湿地帯の平原なので、屋根の素材に事欠かないのでしょうね。屋根を葺きかえる作業も割りと日常的に行われているという印象。

宿に戻ってみると、ケリネットは観光客で大そうにぎわっていた。てっきり超マイナーな場所と思っていたのでびっくり。ここで一時間の休憩をはさみ、その後今度は大きな紙に墨汁で描くという作業。最初は鶏、次にりんごの木。りんごの木は沢山生えているので、自分に何か訴えかけるモノを感じるような木を一本選び、木を描こうとするのではなくて、その木から自分の受ける印象を描け、という指導。えええー、なんじゃそれーーー。超難しいー。こういう説明を受けると、りんごの木の精とか、紅天女(ガラスの仮面参照)とか描いてしまいそうな勢いである。何をどう描いてよいのか分からず、とほーにくれる。英語的な脳で解釈すると、「枝葉を細かく描こうとするのではなく、形と陰影で捉えて描くように」という意味だったんだな、と後で師匠の絵を見て理解したのですが。フランス人の表現って、なんか詩的だな。いや、単に師匠がそうなのか?何かを指導し説明する時に、「感覚」とか「フィーリング」という言葉を多用していたように思います。

 

ニワトリさん達
 
 

とほーに暮れながら描いたりんごの木。一本選べなかったので、三本描いた。


三次元の空間の事は考えなくていいから、とにかく一本だけ描いてみなさい、と言われて再び描いた木。この時点でもまだ私、とほーに暮れております。「印象を描け、と言われたけど、これ、明らかに木じゃん。」みたいな。

さてこのあと夕食を済ませ、その後裏にあるスタジオに移動して今日描いた絵を見せ合い、ドゥニ師匠からそれぞれコメントをもらって一日が終わりました。このワークショップ、連日終わるのが夜10時を過ぎていたっていう熱血ぶりです。師匠、ものすごーく熱心。ほんといい人だ。

ワークショップ・レポート、まだまだ続きます。





 

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