Friday 13 March 2015

煙突掃除


私のベッドルームには、長いこと使われていない小さな暖炉があります。これを使える状態にしたいものだと常々思っていましたが、今回、家の修復工事が入ったついでに煙突掃除をしてもらい、今まで閉じてあった暖炉を開ける事にしました。



色が黒いのでわかりにくいですが、暖炉の奥、斜めになっているところが煙突に通じるフタです。ここを押すと、何かが詰まってるな〜、という手応えがあって、フタを開くことが出来ません。写真でも、砂っぽい粉の様なモノが、若干部屋側に落ちてきているのが見えます。



という訳で、煙突掃除の人に来てもらいました。煙突掃除人は英語でChimney Sweeper(チムニー・スウィーパー)。イギリスでは煙突掃除という職業が、今でも普通に成り立っています。 ビクトリア時代は、小さい子供が煙突の中に潜り込まされて掃除したとか、時代は知らないけれど、鶏を煙突の上から突っ込んで、その羽ばたきで煙突内の煤を払ったとか、色々と悲惨系な話を連想してしまう煙突掃除ですが、現代のやり方はキレイなもんです。



こうやって暖炉の入り口に大きなスポンジのブロックを詰めて、煙突内のゴミや煤が部屋に逆流しないようにしておいてから、掃除用の丸いブラシにビニールの袋を被せて、下から上に向かって掃除します。なので掃除人は屋根に登る必要も無いのでした。

煙突掃除が終わった後で、煙を炊いて煙突の状態をテストして貰いました。チェックポイントとしては、煙が部屋に逆流しないでスムーズに煙突に吸い込まれるかと、煙が自分の煙突以外の煙突から漏れ出たりしないか、という二点。もし自分のではない煙突から煙が出ていたら、自分の煙突の途中に穴が開いている事になり、安全性の確保のため、煙突内に耐熱性の筒を通す作業が必要になります。

結果。「今シーズン、一番きれいな煙突で賞」を頂きました(使っていないので、煤が全く出ていないためです)。長いこと閉じられたままだったにしては、 特にひどく傷んでいるところもなく、煙突の内側のレンガ屑がポロポロ落ちて蓋のところに溜まっていただけでした。薪を燃やす為の火格子を置けば、すぐに使えるという事でした。鳥とかネズミの屍体が出てくるんじゃないかと戦々恐々としていましたが(これ、煙突掃除では割に良く聞く話)、そういう事は全くなくて、ホッとしましたよ。

火格子ではなく、薪ストーブの設置も考えていたのですが、煙突掃除のお兄さんにアドバイスを求めると、暖炉を取り外してスペースを作らないと薪ストーブは設置できないという事でした。お兄さんによると、この暖炉、鉄製で、家が建った時に一緒に設置されたものだという事。そんな貴重なアンティークを取り外すのは惜しいので、火格子オプションで行くことにしました。

煙突掃除をして、煙突の状態をテストしてもらうと、一年有効の証書を発行してもらえます。煙突が原因で火事が出るという事があるらしく、この証書が無いと保険が下りないのだそうな。頻繁に暖炉を使う家などは、煙突内に煤が溜まり、定期的にきれいにしておかないと、煤に火がついて、それが原因で火事になったりするらしいです。煙突内に厚く煤が溜まると、石炭で煙突内が覆われている様なものなのだとか。

今年はもうかなり暖かくなってきているので、暖炉に火を入れる機会は無さそうですが、火格子ショッピングは今のうちにしておこうかな〜、と思っているところ。

気になるお値段は、煙突掃除が£60.00、煙突の検査が£40.00 プラスVATで、合計£120.00でした。

 

No comments:

Post a Comment