Tuesday 6 January 2015

ドン・キホーテ@ロイヤル・オペラ・ハウス


カーテン・コール

Don Quixote
2015年1月3日

Choreography by Carlos Acosta (after Marius Petipa)

配役
Don Quixote: Will Tucket
Sancho Panza: Michael Stojko
Kitri: Marianera Nuñez
Basilio: Thiago Soares
Gamache: Ryoichi Hirano
Espada: Nehmiah Kish
Merecedes: Claire Calvert
Two Matadors: tristan Dyer, Valentino Zucchetti
The Queen of Dryads: Yuhui Choe
Amour: Emma Maguire
Dulcinera: Nathalie Harrison

土曜のマチネで、再びドン・キホーテを観てきました。「今日のキトリは金子ふみさん〜。ふふふん〜(鼻歌)。」と思いながら配役表を見ると、キトリの横にはマリアネラ・ ヌニェツとある。ぇ?えぇー⁉︎ 私、日にち間違えたっ⁉︎ っと、あせって何度もチケットと日付けと時間を確かめちゃったわ(マチネと夜を間違えたかも⁉︎とも思った)。…でも合ってる。幕間にオペラ・ハウスのサイトで調べたら、もう11月初旬に配役の変更が発表になってた。金子ふみさん、怪我から回復中の模様です。なんだかケガ人続出中のドン・キホーテ。



アンフィシアターのバーからポール・ハムリン・ホールを臨む

ふみさんのキトリが観られないのは残念だけど、代役がマリアネラ・ヌニェツなら文句は言えない。彼女のキトリはまだ観て無かったし。そして相手役のバジリオはティアゴ・ソアレス。舞台上の夫婦の共演という事で、期待が膨らみます。

第一幕だけ観ることが出来た、先日のオシポワとゴールディングのペアは、お互いに技を競い合うような鬼気迫る迫力がありましたが、マリアネラとティアゴのカップルは、さすが実生活で夫婦なだけあって、二人でまぁるい雰囲気を醸し出していました。パ・ドゥ・ドゥーは、二人の周りにぽわ〜んとハート型の風船が見えちゃうわ〜、みたいな。

マリアネラは技術が安定してるので、安心して観ていられます。活気があってお転婆でお茶目、でも女らしさもちゃんと感じられるキトリでした。ティアゴはソロの回転モノの最後の方で、よく軸がブレてグラグラして、ちょっとハラハラしましたが、奥さんに負けずに良く頑張ったっ。

脇を固める役どころ、いつもはよくエスパーダに当てられている平野亮一君、今回はキトリを嫁に欲しがるちょっとヘンな街の金持ち、ガマーシュ役でした。オネエみたいな役作りが面白くって、密かに双眼鏡で逐一表情をチェックしちゃったよ。でも彼は、エスパーダ役の方が断然似合っていて格好良い。

この日のエスパーダ役には、ニィアマイア・キッシュが当たっていました。現役ダンサーだから、それ程年を取っているわけではないはずですが、なんだかナイス・ミドルな雰囲気を漂わせるキッシュ。彼のエスパーダは、フリオ・イグレシアスっぽかった(どういう喩えや)。 エスパーダの後ろで踊る闘牛士の一人、ヴァレンチノ・ズケッティ君が、華やかで目立ちたがりな粋なラテン男の雰囲気が良く出ていてよかったなー。

ドンキに限らず、最近ケガ人が多いロイヤル・バレエ団。皆、よく養生して、元気に舞台に復帰して欲しい。


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